「固体高分子形燃料電池用新型セパレータの研究開発が学術論文として掲載されました。
この度、弊社と共同研究を行っている山梨大学と連名で寄稿した論文が『Journal of The Electrochemical Society』にオープンアクセス版として掲載されました。
弊社が2013年から5年に亘り行ってきた燃料電池部品(ガス拡散層一体型金属セパレータ)開発成果の一部を学術的に論文として発表する初めての事例です。
固体高分子形燃料電池(PEFC)のガス拡散層(GDL)とセパレータは、通常の使用でもスタックコストの1/3以上を占めます。
その比率は2030年の量産段階においては更に上がってくることが予想されています。その為、より安価で高性能な部品の開発が求められています。
山梨大学と弊社では低コストの製造技術を用い、反応物であるガス及び生成物である水を面内で均一に輸送する為の構造を開発しました。その構造はGDL内に櫛型流路を配置し強制的な伏流を発生させることで実現します。
その性能は単セル発電試験において3.3A/Cm2の掃引を達成致しました。
Development and Analysis of an Innovative Flat-Metal Separator Integrating the GDL with Gas-Flow Channels as PEFC Components』※訳:PEFC向け流路付きGDL+平板型金属セパレータの開発と解析